ペットフリーク[DOG]のロゴ

家族同様に大切な存在だからこそ「ペットの健康寿命」について真剣に考えたい
犬の情報サイト「PetFreak Dog」

家族同様に大切な存在だからこそ「ペットの健康寿命」について真剣に考えたい
犬の情報サイト「PetFreak Dog」

  1. トップ
  2. 取材
  3. 「ペットの健康寿命」について真剣に考える

家族同様に大切な存在だからこそ「ペットの健康寿命」について真剣に考えたい

「ペットの健康寿命を考える」プレスセミナー

2018年9月5日に開催された、「ペットの健康寿命を考える」プレスセミナーに行ってきました! ペットの予防医療と健康診断の普及・啓発活動を行っている「Team HOPE」主催のセミナーの内容をダイジェストでご紹介します。

平均寿命が延びているからこそ健康診断の受診が大事

セミナーは、Team HOPE代表で愛知県の犬山動物総合医療センターの代表でもある太田亟慈(おおた・じょうじ)先生の挨拶からはじまり、石田卓夫先生(Team HOPE学術アドバイザー/日本臨床獣医学フォーラム会長/赤坂動物病院医療ディレクター)の講演へと続きました。

犬猫の平均寿命は1990年にくらべて2倍以上になっています。
1990年、犬も猫も平均寿命は10歳未満、とくに猫は5歳が平均だったのですが、2017年には犬は14歳、猫は15歳と3倍にまで延びているんです。
ペットの寿命がなぜ延びているかというと、飼い方が外飼い中心から室内飼育へとシフトしたこと、ワクチンの接種率があがって病気になりにくくなったこと、医薬品が進化したこと、ペットフードが進化したことなど、さまざまな要因が相乗的に作用しているからだそう。

大切なペットが長生きしてくれるのは嬉しいことですが、犬も猫も、人間と同様「高齢化」が進んでいる、ということでもあります。
老化による衰えもありますし、がんなどの病気が見つかることも増えてきます。
しかも残念なのは、がん等の病気の発見から1年未満で亡くなるワンちゃん&猫ちゃんが多い、ということ。 犬も猫も、人間にくらべて寿命が短い動物です。
人間はおとなになるまで約20年かかりますが、犬や猫は1年程度で成犬・成猫になり、その後も人間にくらべて飛躍的なスピードで加齢が進んでいきます。
よく「犬は1年ごとに4歳ずつ歳を取る」なんて言いますが、4倍速で時間が進んでいる感じなんです。 まして犬や猫は人間のことばを話せません。「最近ちょっと胃もたれがして……」「それは早くに病院で診てもらったほうがいいよ」なんて世間話もできません。
飼い主さんが「おかしいな」と気づいて病院に連れていったときには、病気がかなり進行している可能性が高いんです。

人間でも「なにか症状が出てからでは手遅れになるかもしれません。
定期的な健康診断0、検診の受診を心がけましょう」と言われていますが、それはペットでも同じ。
Team HOPEでは、犬や猫に「健康で、長生きしてほしい」という願いを込めて、健康診断の受診を推進しています。

ちなみに、犬や猫の健康診断は若いうちは「1年に1回」、高齢になったら「1年に4回」が目安になるとのこと。
人間の場合、健康診断は「1年に1度は受けておくと安心」と言われていますから、4倍のスピードで年齢を重ねていく犬や猫では1年に4回(血液検査や尿検査などを含む総合健診2回+問診や触診などの診察のみを2回)受けておくと病気の早期発見につながりやすくなるというのも納得です。

これまで、動物の健康診断の項目は動物病院によってまちまちでした。
Team HOPEでは、予防医療の質を高め、健康管理を推進するため、全国ではじめて統一の基準をつくりました。
現在は、全国1200軒を越える賛同動物病院で健康診断が受けられるようになっています。

飼い主さんはペットのもっとも身近な観察者。日常的に変化に気をつけておこう!

セミナーの後半は元シンクロナイズドスイミング日本代表で愛犬家でもある青木 愛さんと獣医師の上條圭司氏(Team HOPE副代表/ゼファー動物病院院長)、獣医師の川瀬英嗣氏(Team HOPE副代表/王禅寺ペットクリニック代表)によるトークセッション。

青木さんは、高校生のときから飼っていた愛犬の病気と向き合い、看取った経験をお持ちでした。

「愛犬のコーギーが10歳のときのことです。それまでずっと、食欲もあったし、元気だったんですよ。でも、ある日、父がいつものように撫でていたらアゴが腫れて硬くなっていて“これはおかしい”と……。すぐに病院に連れて行って検査をしてもらったら、悪性リンパ腫であることがわかりました。抗がん剤治療のため週に1回通院を続けた1年間は、愛犬にとっても、飼い主にとっても、負担が大きかったと思います」と青木さん。

現在は、6歳になるトイプードルと暮らしている青木さんですが、過去にペットを病気で亡くした経験から現在は定期的な健診を欠かしません。ペットを飼っている友人たちにも、「もっと早くに気づいてあげていれば、と思っても遅い。元気なときから健診に行ってね」と伝えているそう。

ペットが健康で長生きできることは、オーナーさんにとって嬉しいことですが、なによりも、ペット自身が痛みや苦しみを感じることなく快適に楽しく暮らせる時間が長くなるわけです。大切な存在だからこそ、元気なときから健康チェックを怠らないこと、変化に早く気づけるようかかりつけの獣医さんとコミュニケーションを取っていくことが重要になります。

今回のセミナーでも、たくさんの犬や猫を診察している獣医さんたちが「なにか変化があってからではなく、ちょっとしたときに寄ってほしい」と口をそろえておっしゃっていました。ほんとうに健康な状態のときに診ていると、小さな変化にも気づきやすいですし、たとえば、先天的に心臓や肝臓に疾患があっても、仔犬のうちに発見できれば治療できる可能性が高いそう。

「元気そうに見えるからだいじょうぶだろう」と安心してしまうのではなく、体調が悪くなさそうなときから定期的に観察を続けること。その習慣が、ペットの健康長寿につながっていくんです。

「飼い主さんにも、日常のなかでできるだけペットとよく触れ合っていただきたい。腫れているところがないか、皮膚に湿疹が出たり赤くなったりしていないか、どこかに触わったときに嫌がったり痛そうにしたりしていないか……。撫でたり遊んだりしているなかで気にかけているだけで気づけることも多いんですよ」(上條氏)

「動物病院は敷居が高いと思っておられるオーナーさんが多いのですが、もっと気軽に様子を見せにきていただけたら嬉しいですね。ペットが健康で長生きできることは、家族にとっても幸せなこと。ペットが、健康で美しく、長生きできるよう、オーナーさんと一緒にサポートしていきたいと思っています」(川瀬氏)

「わたしにとって愛犬は大事な家族。日々のスキンシップと定期的な健康診断を続けて、いつまでも楽しく一緒に暮らしていきたいですね」(青木さん)

「ペットの健康診断の日」イベント開催

ペットの予防医療と健康診断の普及・啓発活動を行うTeam HOPEでは、10月13日獣(10)医さん(13)の日「ペットの健康診断の日」にちなんで、10月には、全国8か所で市民公開講座などのイベントも開催中です。
http://teamhope-f.jp/1013.html

トークセッション

飼い主さんご自身が健康状態をチェック

Team HOPEでは、飼い主さんご自身が健康状態をチェックできる「ウェルネスチェックシート」をウェブサイトで公開しています。ペットの健康状態を知る第一歩として、活用してみてください。

ウェルネスチェックシート

参照:Team HOPE様 公式サイト

  • この記事をシェアする
ライターPetFreak編集部