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獣医師は最良のフードをどう選ぶのか?
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獣医師は動物たちにとって最良のフードをどのように選ぶのか

太田亟慈先生

Team HOPE代表 太田 亟慈先生

愛猫が長い間食べたとしても安心で安全なフードを選びたいものです。たくさんの種類があるのでどれが安全か見極めるのが難しいときには専門家である獣医師を頼りましょう。

獣医師は動物たちにとって最良のフードをどのように選ぶのか

動物の健康を保つために大切な「食」。
太田先生にとって「フード」とは、動物の健康のためにどのような位置づけにあるのでしょうか。

みなさん驚くかもしれませんが、実は「病気じゃないから健康」というわけではありません。

たとえばあまり運動をしたがらないコがいるとします。
そのコは動かないから肥満になる。
あるいは肥満だから動くのがおっくうで運動したがらないのかもしれませんが、原因・結果の関係がいずれにせよ、それが続くと「関節疾患」などへつながっていきます。

つまり、そのコの好ましくない生活習慣が連鎖して病気へと進展していくのです。
わたしたち人間と一緒ですね。だから、生活習慣を見直して毎日のことから改善していくことが大切です。
そういう意味で言うと「フード」は、本格的な病気になる前の「なんとなく不調」「不健康な状態」を是正するための一番最初の「クスリ」と言えるかもしれません。

フード

動物たちの健康を保つために大切な食事。
さまざまなメーカーから数多くのフードが販売されていますが、太田先生はどのようにフードを選んでいるのですか。

まずはわたしたち獣医師自身が自分の猫にフードを与えてみて観察します。

チェックポイントは3つ。

1つ目は便の様子です。
フードを変えると便が柔らかくなってしまうことがありますよね。
それをチェックしてください。

このような変化がみられなかったら、2つ目として喜んで食べてくれるかを観察してください。
そして3つ目として順調な成長がみられるかどうかです。
以上3つのポイントすべてを満たしていれば、そのフードがそのコにあっていると考えます。

エサを食べる犬

食事を変えて、そのワンちゃんやネコちゃんに合ったフードを見つけて与えるようになるとどのような変化がみられますか。

当院では毎日300から400頭の動物たちを診ています。
その中には皮膚症状が悪いコもいます。
そんな動物に食事療法として、効果実績のある動物病院専用の療法食を試すケースが多いのですが、1か月くらいで皮膚症状や体毛が変化してきます。

愛猫の体毛の手触りや見た目は飼い主さんにとってもわかりやすい健康の指標ですからフードが与える影響の大きさ、大切さを実感しやすいのではないかと思います。

トリミング中の犬

動物たちに食事を与えるときに気をつけることを教えてください。

フードをたくさん与え過ぎてしまうオーナー様がいるかもしれません。

しかし、いくら良いフードでも与え過ぎは逆効果です。
近年、猫においてもヒトと一緒で「肥満」が問題になっています。

動物たちは、わたしたちヒトのように好きな食べ物を買ってきて自由に食べることはできません。
だからこそオーナー様が動物の体の中に入るフードをしっかり選び、適正な量を与えてあげることがとても大切です。
食事コントロールをしてあげれば、動物が太ってしまうことはないのですよ。

エサを食べる猫

大切なワンちゃんやネコちゃんのために、体に良いフードを選びたいと思います。
フード選びのときに気をつけることがあったら教えてください。

フードは長期間にわたって毎日体のなかに取り込まれて、猫の体をつくっていくものです。
だからこそ、長い間食べたとしても絶対に安心で安全なものを選びたいものです。

ところが、フードにはたくさんの種類があるのでどれが安全か見極めるのが難しいかもしれません。
そんなときには専門家であるわたしたち獣医師を頼ってください。

よくペットオーナーさんの中には、ネットで見た情報を鵜呑みにされる方がいらっしゃいますが、当院の獣医師たちは、フードに含まれる栄養成分などに関する情報を論文などから収集し、最も良いと考えるフードを自信をもってオーナー様におすすめしています。

良質のフードをきちんと選べば、動物たちは健康で、美しく長生きできます。
どうか世の中にあふれている情報に惑わされず、信頼できる専門家のアドバイスを取り入れながら、動物の健康に本当に役立つフードを選んでください。

フード
ライターPetFreak編集部